「オール3 やばい」で検索すると色々なサイトの解説が出てきますが、要約すると以下の通りです。
これが書かれていることの全てといってもいいくらいです。
・通知表の平均点数は3.3。つまり3.0は平均以下。
・偏差値だと40~45相当
・結果、普通レベルの高校(=偏差値50)への進学は難しい
・だから、オール3はやばい。
でも、偏差値45ってやばいですかね?
前向きに考えれば、偏差値45くらいって50目前です。少し頑張れば50に到達することは全然難しくありません。何事も始めるのに遅すぎるということはありません。低学歴だからって何も恥じることはないですが、勉強して損なことはありませんので、今からできることをやればいいんです。
オール3の立ち位置って?
まずは現状認識から。基本的なことから整理しますと、5段階評価の場合、全ての教科で3を取ることをオール3と言います。はい。これは当たり前のことですね。
さて、ここでネットの声を見てみると、「オール3はやばいですか?」という質問に対して、「オール3はイマイチ」「オール3は普通」など様々な意見が寄せられていました。
まあ、普通に考えれば「5段階評価の3は真ん中でしょ」というのが自然で、何も知らなければ「オール3は普通」という結論に違和感ないですよね。
平均的な成績は3.314・オール3ではない
ところが、です。東京都教育委員会の『都内公立中学校第3学年及び義務教育学校第9学年(令和元年12月31日現在)の評定状況の調査結果について』によれば、都内の公立中学の平均的な成績は9教科で3.314です。
これが非常に紛らわしいのですが、平均的な成績は3でなく3.314らしいのです。つまり、ほとんどの生徒は4や5を1個くらい取っていることになります。
オール3がやばいと言われるのは、成績が「絶対評価」であるため
え?なんで平均が3じゃないの?と思う人もいるでしょう。その理由は、成績の付け方にあります。
かつては、成績が「相対評価」でした。それが「絶対評価」に変わったのです。
相対評価では、他の生徒と比べて自分の成績がどれくらい良かったかで評価されます。テストで評点を付ける場合、みんなの中で自分が上位何パーセントに入ったかで評価されるのが相対評価です。
例えば、あなたがテストで90点を取ったとします。
相対評価の場合、周りのみんなも大体90点だとしたら、あなたの成績は平均的な成績なので成績が3になります。これはイメージしやすいですね。
一方、絶対評価の場合、周りの点数関係なく、90点以上だと4とか予め決めておくイメージで、そうするとほとんどの人が評点4を取ることになります(一例です)。この結果、3だと「平均以下」という事態が発生することになります。
まとめると「高校進学で考えるとオール3は不利」
結論から言えば、内申点を利用した高校進学で考えるとオール3は不利です。でも、「やばい」というのは少し違うのではないでしょうか。
例えば、今まで成績に1や2がある学生さんからすれば、オール3はむしろ大成長です。
また、高校受験でも内申点の利用をしない私立高校を受験すれば、オール3でも全然やばくないです。
要は、内申点を利用した高校受験を考えると成績がオール3だと選択肢が狭まります、というだけのことです。
▶︎詳しくは「オール3だと行ける高校がなくてやばい!?」まで
そんな理由から、ある教師は「選択できる高校の数がグッと減るから、一つでも4があった方が良い」というコメントをしていました。
皆が言う「やばい」は、改善する必要があるということ!
あらゆるサイトで登場する「やばい」ですが、ここでのやばいは、改善する必要があるということです。
なので、オール3の場合は「一つでも4を取る」ことが目標になります。
オール3から成績アップする方法は、「オール3はやばい▶︎ひとつでも4を取る方法」を参考にしましょう!
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オール3だと行ける高校がない!?
次に、高校受験を考えた場合に、オール3で行ける高校の目安をまとめていきます。
オール3の内申点は?
オール3の場合の内申点の計算方法は、お住まいの地域によって異なります。
東京都の場合の計算方法は以下の通りです。
オール3の場合の素内申点
▶︎3×9=27点
東京都の内申点(65点満点)に変換
▶︎3×5+3×4×2(実技科目)=39点
つまり、東京都の場合オール3の内申点は39点になります。
オール3の偏差値は?行ける高校は?
オール3の場合の偏差値は、大体40〜45です。
少し厳しいことを言いますと、内申点がオール3で行ける高校は限られてきます。
東京都の都立高校の内申点の合格基準を見ても、39点だとかなり高校が少ないのがわかります。
参照URL:『東京都立高校 偏差値&内申 合格のめやす』
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オール3はやばい▶︎1つでも4を取る方法
ここまで読んで、オール3だとやばい…と感じたのであれば、今すぐ対策をしましょう。
オール3は、少し頑張れば簡単に4を1つや2つ獲得できるので、安心してください。
何が原因でオール3なのかを分析
まずは、何が原因でオール3なのかを分析してみましょう。
ちょっと日頃を振り返る程度でOKなので、難しくありません。
以下の2パターンのどれかに当てはまるはずです。
①授業・提出物をちゃんやっているが、成績が3の場合
②成績はそこそこいいが、成績が3の場合
①授業・提出物をちゃんやっている場合
この場合は、テストの点数が基準に達していない可能性があります。
なので、対策としてはとにかく定期テストの点数を上げることです。
②成績はそこそこいい場合
この場合は、普段の授業態度・提出物の状況を見直してみてください。
✔️ちゃんと聞いているか
✔️自ら発言しているか
✔️提出物も忘れずに出しているか
また、自分ではそこそこ成績が良いと感じていても、実は思ったより良くない場合もあるので、成績のアップにも力を入れましょう。
内申点を上げたいなら、実技科目に力を入れよう!
お住まいの地域によりますが、東京都の内申点の計算は、実技科目の評価が2倍になります。
とにかく内申点を上げたい場合は、実技科目をおろそかにしないでください!
積極的に取り組むだけで、実技科目は4取れる可能性が高いです!
低学歴にならないために、高校の選択肢を広げておこう!
少しでも高校受験の選択肢を広げたいのであれば、オール3は(やばくはないですが)単純に不利です。
ちょっとの努力で1〜2科目でも4や5になれば、人生の幅が広がります。
中学生の成績は努力さえできれば、簡単に伸びます。
そして、どうしてもオール3から抜け出せない・中学3年生でもう間に合わない…という人は、スパッと諦めて、内申点を重視しない私立高校への受験も検討しましょう!
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