弁護士というと、高学歴のイメージがありますよね?
実際高卒以下の低学歴や偏差値の低い大学出身だとなれないのでしょうか?
本記事では低学歴でも弁護士になりたい人に向けて、徹底調査しました!
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弁護士は低学歴でもなれる!?
弁護士は低学歴でもなれるのでしょうか?
司法試験の受験資格
司法試験の受験資格は2つあります。
1つ目は、法科大学院過程の修了することです。
2023年から法科大学院在学中でも所定の単位を取得し、1年以内に修了見込みの者であれば司法試験を受験可能になりました。
法科大学院には、法学既修者コース(2年コース)と法学未修者コース(3年コース)があります。一般の大学の法学部を3年で卒業し、法学既修者コースに入学することもできます。
2つ目は、司法試験予備試験に合格することです。予備試験には、短答式試験・論文式試験・口述式試験があり、それぞれの試験に合格することで最終合格と認められ、司法試験の受験資格を得ることができます。
ただし法科大学院を修了した場合も、予備試験に合格した場合であっても司法試験を受験できるのは「5年間で5回」という有効期限があり、この期限内に司法試験に合格する必要があります
弁護士の学歴や出身大学:低学歴はいない!?
令和5年の法務省の調査によると、司法試験合格者の出身大学ランキングは次のようになりました。
1位京都大学(188人)
2位東京大学・慶応義塾大学(186人)
3位早稲田大学(174人)
4位一橋大学(121人)
5位中央大学(90人)
6位大阪大学(78人)
7位神戸大学(71人)
8位名古屋大学(42人)
9位明治大学・同志社大学(29人)
10位北海道大学(28人)
でした。
世間一般に思われているほど超高学歴層ばかりというわけではありませんが、難関大学が上位10位を占める結果になっています。
実績から見ると、弁護士は低学歴より高学歴の方がいい
司法試験合格者の実績から見ると難関大学出身者が多く、司法試験に合格するのはかなりの学力が必要なため、低学歴よりは高学歴の方が良いと考えられます。
低学歴大学だと、司法試験合格しても就職できない?
では、低学歴大学出身、もしくは高卒だと、司法試験に合格しても弁護士事務所に就職できないのでしょうか?
答えは「NO」です。
司法試験に合格し、弁護士としての実務を行う上で学歴を気にして仕事をすることはほとんどなくなります。
弁護士の世界では、実績や経験が重要であり、学歴で優秀さが判断されることは絶対にないのです。
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高卒以下の低学歴でも弁護士になる方法は?
では、大学を出ていない高卒以下の低学歴の人であっても弁護士になる方法はあるのでしょうか?
弁護士になるには?
冒頭で司法試験の受験資格は、法科大学院過程の修了もしくは司法試験の予備試験の合格の2種類があると説明しました。
このいずれかをクリアした後、司法試験を受験します。
司法試験は、短答式試験と論文式試験の2つの試験があります。短答式試験では、民法・憲法・刑法から出題され、論文式試験では、公法系科目(憲法・行政法)・民事系科目(民法・商法・民事訴訟法)・刑事系科目(刑法・刑事訴訟法)、また倒産法・租税法・経済法・知的財産法・労働法・環境法・国際関係法(公法系)・国際関係法(私法系)から1科目選択で出題されます。
司法試験合格後に、法曹になるための訓練プログラムである司法修習を修了します。
司法修習では、法律の基礎知識・法廷実務・法的研究・倫理模範・実地研修を1年間行います。
また司法修習の最後に司法修習考試と呼ばれる試験に合格し、弁護士会に登録することで初めて弁護士としての仕事ができます。
高卒以下の低学歴でも司法試験の受験資格を得るには「法科大学院ルート」一択!?
司法試験の予備試験は、短答式試験・論文式試験・口述試験と順にすべてに合格する必要がありますが、最終合格率は例年3%前後しかありません。
予備試験は極めて合格率の低い狭き門です。
令和5年司法試験予備試験合格者の最終学歴は、大学卒業者が135人、法科大学院修了者が41人、法科大学院在学中の人が79人、高卒者は0人でした。
この実績からもわかるように高卒以下の学歴の人が司法試験に合格するのはかなり難しいです。
そのため高卒以下の学歴の人には、法科大学院ルートがおすすめです。
法科大学院入試を受けるには、原則として4年制大学を卒業していることが条件です。
ただし法科大学院によっては高卒であっても、事前の審査で大卒者と同程度の学力があると認められれば大学院入試の受験を許可するというところもあります。
判断基準は大学によって様々ですが、特定の国家資格や職業経験を有する者に対して特例的に入学を許可するケースがあります。
低学歴で法律系の難関資格が欲しいのであれば、司法書士がおすすめ
弁護士は、司法試験という最高難易度の試験に合格する必要があることから、高学歴の人が多いのは事実です。
低学歴の人が弁護士を目指すには無理なことではありませんが、法科大学院に入るにも1~2年は勉強が必要であるのに加え司法試験に合格するために必要な勉強時間は5,000時間と言われており、あまりにも労力がかかり過ぎます。
よほど弁護士になりたいという強い意志がないと、途中で挫折していまう可能性もあります。
弁護士にどうしてもなりたい訳でなければ、同じ法律系の難関資格である司法書士になるのがおすすめです。
司法書士は受験資格がありませんし、難関国家資格ではありますが、弁護士になる程は難しくなありません。
司法書士も法律のエキスパートであることには変わりありません。
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