資格は、自分が持つスキルを「誰もが納得する客観的事実」として示してくれる大変有用なものです。
また、学歴は後から変えられませんが、資格は「何度でも・何歳からでも挑戦可能」なのです。
学歴が低くて低賃金の仕事にしか就けない…と悩む前に、本記事でお勧めする資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。ここでは、IT関連の資格や電気関係の資格など「取得可能」で「本当に役立つ資格」をご紹介します。弁護士や公認会計士といった誰もが知っている「難しすぎてムリ」な最強資格はご紹介しませんのでご了承ください。
低学歴でも関係ない！資格取得のメリット４つ
資格を取得する上で学歴は全く関係ないことがほとんどです。
誰でも勉強さえすれば資格を取得できるのです。
そして、資格を取得することで得られるメリットはたくさんあります。
- 高年収の可能性が広がる
- キャリアアップを狙える
- 専門性が高まり、周りから評価をしてもらいやすくなる
- 資格取得のために努力した自分に自信がつき、自己肯定感が高まる
ただし、資格によっては、ただの趣味になるようなものであったり、資格難易度が高い割に高待遇が期待できない資格なども存在します。
そこで以下では取得して絶対に損しないお勧め資格をそれぞれご紹介していきます。
IT関連の資格３選
それではまず、IT関連の資格を３つ紹介します。IT業界は慢性的に人手不足であるため、資格があれば未経験でも採用されるチャンスが大きいので、特に狙い目です。
また、IT業界は、学歴・年齢よりも「何ができるか」「どんな成果を出したか」が評価されます。実際に使える技術や経験が何よりも重要です。これらの資格取得をきっかけにIT業界で経験・実績を積み重ねれば、学歴の壁を打ち破ることは可能です。
低学歴におすすめのIT資格①：基本情報技術者試験（FE）
基本情報技術者試験（FE）
難 易 度：
取り組みやすさ：
お す す め 度：
試験合格率：約25%～30%
勉強時間：200～300時間（IT未経験者の場合）
基本情報技術者試験は、IT業界の登竜門とされる国家資格です。未経験者の場合、この資格があるだけで基礎知識があることをアピールできるので、初心者からITエンジニアを目指す人や、ITスキルを体系的に学びたい人にとって、最適な資格とされています。
試験では、プログラミング、ネットワーク、データベースなどITの基礎知識を問われ、IT未経験者にとっては少し難しく感じる可能性がありますが、さらに上位の「応用情報技術者試験」や「AWS認定資格」などへのステップアップに繋がる資格のため、IT業界を目指すならば是非取得しておきたい資格です。
低学歴におすすめのIT資格②：Cisco Certified Network Associate（CCNA）
Cisco Certified Network Associate（CCNA）
難 易 度：
取り組みやすさ：
お す す め 度：
試験合格率：約30%～40%（推計値）
勉強時間：300～400時間（IT未経験者の場合）
CCNAは、Cisco社が提供する資格であり、世界中の企業で高い信頼性を持っています。ネットワーク技術者向けの資格として世界的に認知されており、ネットワークエンジニアを目指す方や、ITインフラのスキルを深めたい方にとって、重要な資格の一つです。
ネットワークエンジニアの需要は年々増加しており、企業にとってCCNAを取得している人材は「即戦力」とみなされることが多いです。 ネットワーク未経験者でも、CCNAを取得していることで基礎知識を証明でき、採用されやすくなります。また、外資系企業や海外でのキャリアを目指す人にも有利です。
ネットワークの知識が全くない場合、用語や概念（例：ルーティング、VLAN）が難しく感じることがありますが、基礎からコツコツ学べば十分合格が狙えます。
低学歴におすすめのIT資格③：AWS認定クラウドプラクティショナー
AWS認定クラウドプラクティショナー
難 易 度：
取り組みやすさ：
お す す め 度：
試験合格率：非公表
勉強時間：20～30時間
AWS認定クラウドプラクティショナー（以下、CLF-C01）は、Amazon Web Services（AWS）の基礎的な知識を問う資格です。IT未経験者やAWS初心者にとって、クラウドの理解を深め、クラウド関連のキャリアをスタートさせる第一歩となる資格です。クラウドに関連する職種では、「AWS認定資格」が採用条件や評価基準になることが多くあります。
AWSには、より高度な資格（ソリューションアーキテクト・アソシエイト、SysOps、デベロッパー資格など）が多数あります。クラウドプラクティショナーの取得を通じて基礎を固めることで、これらの上位資格に挑戦しやすくなります。
試験合格率は公表されていませんが、多くの人が「比較的容易」と評価しています。
低学歴でも楽々就職・転職できる難関資格：電験三種
電気主任技術者試験 第三種
難 易 度：
取り組みやすさ：
お す す め 度：
試験合格率：10～15％
勉強時間：1000～1200時間
低学歴でも持っているだけで、中卒・高卒・職歴なしでもいきなり正社員として採用されることが可能になる国家資格が「電験三種」です。
・低学歴でも年収アップ
・持っているだけで、評価される
ので、低学歴で悩む人にはかなりおすすめです。
正式名称は「電気主任技術者試験」で、第三種から第一種に分類されている国家資格になります。
日本で電気工事に関わる作業を行う際に必要な資格の一つで、発電所や工場、ビルなどの電気設備を管理するために必要な国家資格で、電気関連の資格の中では難易度が高い部類に入ります。
働く業界としては、ビルメンテナンス業や発電事業になりますが、それ以外の業界でも「難関資格を持っているだけで評価される」ことが多いです。
試験は４科目あり、1科目あたり合格基準は60％。4科目すべてをクリアする必要がありますが、科目合格制度があり、合格した科目は翌年以降も有効です。4科目を一度に合格するのは難しく、2～3年かけて合格を目指す人が多いです。
電験三種は難易度が高い国家資格ですが、その分取得後のメリットが大きい資格です。特に電気業界でのキャリアを考える人にとって、一生モノのスキルとして重宝されます。時間をかけて計画的に学習し、まずは基礎知識の習得から始めてみましょう！
低学歴でもこれさえあれば大逆転！高年収が狙える難関資格３選
法律系の資格は取得する難易度が高いですが、一度合格してしまえば人生大逆転が狙えます。
また合格者の平均年齢が高いことから、40代・50代で起業独立を考えている人にもおすすめです。
参考：法律系資格の合格平均年齢
| 行政書士 | 司法書士 | |
| 合格者平均年齢 | 40.5歳 | 40.65歳 |
| 平均受験回数 | 1〜2回 | 4〜5回 |
低学歴におすすめな法律系難関資格①：行政書士
行政書士とは、主に行政手続に使用される書類を作成するプロとして、個人及び法人のサポートをする専門家です。
主な業務として、自動車の登録申請や、会社設立時などに官公庁から許認可を受けるための書類作成などがありますが、近年では行政の申請手続きがオンライン化しており、自力でも作成できる書類が増えてきたことから、ニーズとしては減少傾向にあります。
ただ、資格の難易度が法律系の中では低めで、合格者の平均年齢も40代と高めのため、比較的取得しやすい資格であり、より上位の司法書士を目指す上での初めの一歩にもなりうる資格です。
行政書士単体で高収入を目指すためには相当な営業力が必要になるため、あくまでもステップアップのための資格取得と割り切るほうがさらなる高年収への道も広がってくるでしょう。
低学歴におすすめな法律系難関資格②：司法書士
司法書士とは、不動産登記、遺言書の作成、相続手続き、会社設立登記、債権回収手続き、法的アドバイス、法的文書の作成など、広範な法的業務を行うことができる仕事で、行政書士とは違いこれらの業務に関しての訴訟代理権を有しているのが大きな違いです。
司法書士が行うことができる業務は、オンライン化が進んではいるものの、法律的な専門知識がどうしても必要な分野のため、知識がある司法書士については手続きが簡素化しているものの、一般人的にはまだまだハードルが高い内容が多いため、需要が高いことが特徴です。
また、司法書士の主要業務の一つである相続登記業務について、相続登記が2024年4月から義務化されることから、ますます需要が高まってくるとも言われています。
その反面資格の取得難易度は高く、５年かけて合格する人もいると言われていて、継続して勉強し続ける根気が求められます。
ただし、合格者の平均年齢を見ると40.65歳となっているため、一発逆転ができる資格とも言われています。法律系の勉強に抵抗がなく、高年収を目指したい！という方にはお勧めの資格です。
低学歴におすすめな法律系難関資格③：社会保険労務士
法律系ではなく、経営・労務分野の資格になりますが、３つ目は社会保険労務士です。
社会保険労務士は、日本の労働法と社会保険制度の専門家で、雇用主と労働者の法的な要件を遵守し、労働関係を円滑に運営するために役立つ役割を果たすための仕事です。
主な業務としては、雇用契約の作成と解除、労働法に遵守するためのアドバイス、社会保険制度の管理、助成金の申請など行政への手続き支援など、雇用関係と社会保険制度に関する業務を広く行うことができます。
他の法律系資格に比べて、社会保険労務士は試験難易度はそこそこ高いですが、1〜2年程度勉強すればしっかり合格できると言われていて、試験に合格してから有資格者として働けるまでのスパンが短いのが特徴のため、とてもコスパが高いと言われている資格の一つです。
独立して顧問契約をたくさん取ることで高年収を狙える仕事なので、最近は志願者も増加傾向にあります。
経験を積み、他の資格なども取得してライバルとの差別化を図ることで、学歴に関係なく一生困らない生活を送ることができるでしょう。
低学歴で悩むなら資格取得で人生大逆転しよう！
日本にはさまざまな資格がありますが、その中には稼げる資格もあれば、ただの趣味に終わってしまう資格もあります。
しかし、どの資格も無駄にはなりません。資格を取得できたということは、あなたが目標に向かって努力できた証だからです。
残念ながら、社会人になってからも学び続けられる人はごくわずかです。
ですが逆に言えば、学び続けることができれば、低学歴に関係なく人から必要とされる人材になることができます。
正直、この記事は当サイトの中でもかなりアクセスのある人気の記事ですが、実際に資格取得という行動を起こす人はかなり少ないです。
せっかくここまで読んだのに、一歩も踏み出さなければ、人生は変わりません。
いきなり難しい資格に挑戦するのは無理と思ったら、まずは基本的なものから取得すればいいのです。