日系企業の中ではトップクラスのブランド力と高い給与水準で知られる三菱商事。商社の中でもエリート集団と言われるステータスは他の日系企業よりも一段高いレベルとされています。また、三菱グループは一般的に学歴重視というイメージがあります。
三菱商事もそのイメージにたがわず、東大・京大などの国立大学や、早慶などの私立のブランド大学が中心に採用されています。
そんな三菱商事ですが、低学歴でも採用されるのか、採用実績とともに見ていきましょう。

三菱商事にはどんな大学の人が採用されている?

三菱商事は、エネルギーや資源・化学などの事業グループを中心に多角的な事業を展開しています。約90カ国に拠点を持ち、全世界でのネットワークを駆使して事業を展開しています。日本企業としての伝統を持ちながら、海外進出や現地のニーズに応える柔軟性を強みとしています。
三菱商事の平均年収は約 1700万円 (平均年齢約42歳)。これは日本の上場企業の中でもトップクラスの水準です。ただし、これは一般職(現在は採用停止中)も含めた水準となりますので、総合職であれば40歳前後で平均2,000万円~3,000万円と、日系企業では破格の水準となっています。
さて、実際の採用大学実績をみてみましょう。
三菱商事の採用大学実績
大学通信にて公表されている情報(2024年度ランキング)では以下の通りとなっており、高学歴と言われる大学が並んでいます。一方で、いわゆる低学歴に分類されている大学も採用実績があります。さっそく見ていきましょう。
採用大学 | 人数 |
早稲田大 | 26 |
慶應義塾大 | 22 |
東京大 | 21 |
京都大 | 9 |
一橋大 | 7 |
大阪大 | 7 |
筑波大 | 5 |
東京工業大 | 5 |
神戸大 | 4 |
九州大 | 3 |
横浜国立大 | 2 |
名古屋大 | 2 |
国際教養大 | 2 |
上智大 | 2 |
関西学院大 | 2 |
北海道大 | 1 |
東北大 | 1 |
千葉大 | 1 |
東京外国語大 | 1 |
国際基督教大 | 1 |
東京理科大 | 1 |
立教大 | 1 |
同志社大 | 1 |
立命館大 | 1 |
東京農工大 偏差値57 | 1 |
名古屋工業大 偏差値57 | 1 |
東京都立大 偏差値57 | 1 |
滋賀大 偏差値54 | 1 |
東海大 偏差値42 | 1 |
城西国際大 偏差値37 | 1 |
南九州大 偏差値30 | 1 |
上表を偏差値のランク別に分けると以下のようになります。
大学名 | 偏差値(平均的な値) |
東京大学、京都大学、一橋大学、慶應義塾大学、早稲田大学 | 65以上 |
大阪大学、名古屋大学、神戸大学、東北大学、東京工業大学、北海道大学、東北大学、千葉大学、上智大学、東京理科大学、同志社大学 、国際教養大学 | 60〜64 |
筑波大学、お茶の水女子大学、横浜国立大学、九州大学、東京都立大学、立命館大学、関西学院大学、中央大学、東京外国語大学、青山学院大学、立教大学 、国際基督教大学、東京農工大学、名古屋工業大学 | 55〜59 |
滋賀大学 | 50〜54 |
東海大学(偏差値42) 城西国際大学(偏差値37) 南九州大学(偏差値30) | 50未満 |
採用実績から見ると、実際に入社している人の大半が上表の最上位カテゴリーの大学なので、「三菱商事を目指すために最低限必要な学歴は」と聞かれれば、現実的な最低ラインとしては旧帝大や東京理科大学以上、MARCHでも厳しいレベルとなります。
一方で、偏差値50代半ばの中堅大学や、「低学歴」と言われる偏差値50未満の大学も採用実績があり、東海大学・城西国際大・南九州大学といった偏差値が低めの大学からも内定を勝ち取った人がいます。特に、南九州大学はいわゆるFラン大学と格付けされている大学です。
ちなみに、もう少し高いランクですが滋賀大学からも採用実績があります。同大学は近江商人の学校であり、経済学部にかなり就職に強いゼミがあるのが主な理由です。(そのゼミに入るのも至難の技ですが、OBとの強固なつながりがあると言われています)。
低学歴大学から三菱商事に就職できるのはどんな人?
低学歴大学から三菱商事へ入社した具体的なエピソードで公表されているものはありませんが、一般的に低学歴の大学から人気企業へ就職した人には何等か秀でたものがあると考えられます。
それは英語力なのかもしれませんし、あるいは特筆すべきコミュニケーション能力なのかもしれません。ここでその人の能力を考えても仕方のないことです。
ここで大事なのは、「低学歴大学でも採用実績がある」という事実です。三菱商事ほどの人気企業であれば、いわゆる学歴フィルターはあるのだと思います。そうでもしないと採用担当者の仕事が回りません。しかし、何かに秀でている人であれば低学歴でも入社できるチャンスがあるのです。
2024年の実績を見ても、入社人数135人のうち、5%くらいは中堅~低学歴ということになります。これを高いと見るか低いと見るかは意見が分かれるところですが、そもそも低学歴の人が三菱商事を志望すること自体を尻込みする人が多いと想像します。その環境の中で、信念を持って応募し、内定を勝ち取った人は精神力・行動力という点で秀でていることになります。
ここで、低スペックの方が外資系投資銀行(外銀)に就職されたというエピソードを紹介したいと思います(出典:外資就活ドットコム)。
入社の難易度という点では外銀は三菱商事以上かと思われるため、「どんな人が低学歴で採用されるのか」のイメージをつかむのに参考になるかと思います。
この外銀がどの会社かは不明ですが、外銀2社から内定を得たそうなので、ゴールドマンサックス・JPモルガン証券・UBS証券のいずれかからは内定を得ていると思われ、就職のハードルの高さ・ステータスは最高レベルなので、いずれにしても参考にすべき実例です。
驚くべきことに、この方、二浪のうえ一留されているというハンディキャップありまくりの人なのです。詳しくは以下スペックをご覧ください。
当然ながら、このスペックだけ見たら誰もが外銀就職など夢のまた夢、と思うでしょう。成功にはちゃんと理由がありました。
この方は、クレジットカードの契約や、振袖の販売促進、テレアポなど、歩合制のバイトでは全てでセールスレコードを塗り替えてきた高度な営業能力があり、志望動機はひたすらに「お金を稼ぎたいです。」と言い続けたそうです。また、普通の人の10倍はテスト対策、企業の採用ページも舐めるように読み、社長の名前から、社員数、設立年まですべて暗記したとのエピソードも。(出典:外資就活ドットコム)
この方のように、中堅大学でも超人気企業からの内定を勝ち取ることは可能です。ただ、逆に言えばこれくらいの営業能力と就活における地道な努力が必要ということが分かりますね。