「低学歴との会話はつまらないし、話も通じない」という意見をネット上で見かけますが、果たして本当でしょうか?
今回は約60人に、「学歴差があって会話がつまらない/話が通じない」エピソードを募集しました。
自分より学歴が低い人との会話エピソードだけでなく、逆の自分より学歴が高い人との会話エピソードも載せています。
立場を変えた意見を見ることで、
・低学歴との会話がつまらないと言われる理由や実際のエピソード
・逆に低学歴から見る高学歴との会話は、どんな感じなのか
・会話の内容は学歴と関係あるのか
についてまとめてみました。
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学歴差があると会話がつまらないのは本当?
記事後半でまとめたエピソードからもわかるように、良し悪しは別にして、学歴に差があると話が合わないのは確かに発生している事実です。
低学歴との会話がつまらないと感じる理由
✔️教養レベルが違う
✔️関心を持つニュースや情報が異なる
✔️生活する環境が異なることにより、常識が違う
●教養レベルが違う●
低学歴と高学歴は、学ぶ知識の量が異なることから教養レベルに差があると考えられます。
語彙力にも差があるので、高学歴が話す言葉が同じ日本語なのに、意味がわからない事態が発生します。
自分は進学校の高校から大学へ進学し、友人は平均以下の学力の高卒。
久しぶりに会って、何かの話題で中国の話になったとき「兵馬俑って…」とこちらが話し始めると、「兵馬俑って何?」と言われ、話がそこで終わってしまいました。
義務教育中の知識くらい分かっていて常識ではないとそのときに感じました。
●関心を持つニュースや情報が異なる●
あくまでも傾向の話ですが、募集したエピソードにもあったように低学歴は「芸能人のゴシップ」などの噂話に興味が行きがちです。
しかし、高学歴は政治や税金などのニュースに興味を向けることが多いです。
私は東大院卒で、昔の彼女が偏差値50くらいの大学でした。
彼女はいつも芸能人の話をしてきますが、私はその芸能人すら知らないことが多く、顔は可愛かったのですが、話が合わず別れました。
芸能人ってそもそも身近な人ではなく、政治の方が身近なのに、どうしてそんな遠い話に興味あるのかとても不思議でした。
●生活する環境が異なることにより常識が違う●
「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、偏差値が同じくらいの人同士が同じ学校に通い、そのまま就職先も同じレベルの人が集まりやすいです。
そのため、高学歴は高学歴同士、低学歴は低学歴同士で集まる傾向にあります。
その結果、それぞれの生活環境での常識が異なってくるので、学歴に差がある人同士の会話は常識が違うことが多くあります。
私は早稲田卒で、小学校の知り合いは高卒で働きに出た人が多いです。
昔の話ですが、高3の夏休みに、久しぶりに小学校の知り合いから「小学校の同級生で海に行かないか」というお誘いが来ました。
毎日予備校にこもって10時間以上も勉強していたので、「受験勉強があるから、ごめんね」と送ったんです。
そしたら「え?受験勉強ってそんなに忙しいの?」と言われて、本当にびっくりしました。
そもそも高3の夏に誘うなんて非常識すぎるとも思いました。
でも、高卒で就職する人にとって、高3の夏=勝負の月という認識ってないんだな〜とその時初めてわかりました。
学歴格差は教養でカバーできることも多い
低学歴と高学歴の会話の内容の差が生まれるのは事実ではありますが、教養でカバーできることも多いです。
先ほどの「兵馬俑」のエピソードを例にすれば、社会人になってから本を読んで「兵馬俑」を知っていれば、会話は続きましたよね。
このように、「低学歴との会話がつまらない」という意見が出る一番の原因は「教養の差」なんです。
逆に言えば、教養さえあれば、学歴格差はカバーできるということです。
ちなみに、エピソードを募集したときにこんな意見がありました↓
自身は大学卒で、飲み会にいた人が高卒でした。
高校卒業後アルバイトを転々としていたようで「大学で勉強をしても仕事の役には立たない」と大卒を侮辱していて、学ぶことの楽しさを知らない人とは合わないと思いました。
低学歴であるほど「勉強は役に立たない」「学歴は無意味だ」と言うのはネット上でもよく散見される話題ですよね。
しかし、これは間違いです。
学歴が高いことは、多くの知識を学んだことの証明にもなり、低学歴よりも教養レベルが高いことが多いです。
池上彰さんの著書『池上彰の教養のススメ』では、教養をこのように述べています。
教養はきわめて実践的で、実用的な「道具」になり得るのです。教養は、何が問題で何が答えか分からない現実社会で、問題と答えを探るための手がかりを与えてくれます。教養のあるなしが、生死を分けることだって珍しくないのです。
池上彰(2016)『池上彰の教養のススメ』日経BP社 p28
知識を役に立つか立たないかで判断するのは非常に勿体無く、自らの可能性を狭めていることになります。
実際に教養が役に立った例も『池上彰の教養のススメ』で紹介されていました。大学で一見何の役にも立たないカリグラフィーを学んでいたアップルの創業者スティーブ・ジョブスの話です。
カリグラフィーは、パソコンの開発に何の役にも立たないように見えます。けれども、のちにジョブスはこんなふうに答えています。
「大学時代、カリグラフィーの面白さにハマった。カリグラフィーに傾倒したからこそ、アップルの初代コンピュータ、マッキントッシュを産むことができた。文字フォントの見栄えに徹底的にこだわること。ユーザーインターフェースを妥協なくデザインすること。持って触って気持ちのいい製品デザインを体現すること。カリグラフィーが私の原点だ。」
どうです。カリグラフィーという「究極に役に立たなさそう」な教養学問が、今のアップルをつくりあげるきっかけになったのです。
池上彰(2016)『池上彰の教養のススメ』日経BP社 p33-34
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低学歴と話が通じない・会話がつまらない経験談
先ほどの少しエピソードを出しましたが、もっと具体的なエピソードを掲載していきます。
ここでは、自分と比べて学歴が低い人との会話についてのエピソードをまとめています。
低学歴と話が通じない経験談
私は市内で有名な短大卒で、会社の先輩は高卒です。
その先輩に、「北海道から沖縄まで荷物を発送してほしい」と言われましたが、ちょうどその時沖縄に台風が来ていて飛行機も船も運休していました。
天候回復次第のため、運送会社もいつ業務開始できるかわからない状況であることを説明しても、どういう手段でもどんなに料金がかかってもいいから荷物を送ってほしいの一点張りで、学歴に差があると常識的なこともわからず、どうしてこんなにも話が通じないのだろうと呆れました。
私は公立大卒、相手は偏差値50を切るレベルの高卒です。
マイナポイント第2弾の話になりましたが、マイナンバーカードに紐づけしたキャッシュレス決済サービスにポイントが入ることを相手は理解できず、公金受取口座に2万円入ると思い込んでおり、何度説明しても仕組みが分からないようでした。
私が文系私立高校→地方短大(幼児教育学部)卒、元旦那が定時制高校卒業(工業系専門学校中退)でした。
妊娠中に子供の血液型の話になり、私も元旦那もRH+O型だった為、生まれてくる子供は確定でRH+O型しかなりえないのに、「生まれてくる子は何型かなぁ」と言い出し、遺伝学上RH+O型しかありえないよと説明しても、「君は文系だから知らないだろうけど、うちの親父がA型で母親がB型で生まれていたのが俺だから子供だってA型やB型になる可能性がある」と言ってききませんでした。あ、こいつバカなんだ、と本気で思いました。
(ちなみに、血液型の遺伝の可能性については当時の全日制普通科高校の理科Ⅰでの必修内容でした。)
自身は大阪大学出身で、職場の上司がFランの大学出身です。
仕事を進めるにあたって、先の見通しを持たずに、その場の感情だけで判断して話をするので、何が言いたいのか分かりません。
さらに、言い初めと言い終わりで、言いたいことが変わっていて、結局何を言いたかったのか、相手が自分でも分からなくなっていることがよくあり、話がまったく通じません。
低学歴との会話がつまらない経験談
私は国立大卒で、相手はFランク大学卒業です。
社会人になると当たり前に関心を寄せるべき政治や税金の話になっても、「そんなことより〇〇に熱愛でたよね!見た?」と話題を変えます。
自分だって税金引かれているんだから、ちゃんと興味を持ったら?と思うし、話していてゴシップばかりでつまらないです。
自分は中央大学卒で、上司が高卒です。私が60歳を超えて契約社員になりました。
彼と仕事の打ち合わせでは問題がないのですが、それ以外の世間話となると全く違う世界観なので話が合わなく、つまらないです。
彼の話は主に芸能人のゴシップの話なのです。嫌いではありませんが、そんな話ばかりだと辟易します。
自身はMARCHレベルで、話し相手の職場の同僚は専門学校卒業です。
帰宅途中に健康についての話をしましたが、相手は興味がなく歩くときは煙草を吸いながら上の空で聞いていました。
何話しても意味ないなと思いました。
お互いに家庭があって家族もいるので、禁煙や歯周病予防などにも関心を持って健康管理に努めるべきだと感じました。
高学歴と話が通じない・会話がつまらない経験談
次に、自分と比べて学歴が高い人との会話についてのエピソードをまとめます。
30人以上にアンケートを取りましたが、会話がつまらないというエピソードはひとつもなく、「何言っているかわからない」「わかりやすく話してほしい」という意見が多かったです。
高学歴と話が通じない・わからない経験談
私は高卒で、同僚は六大学卒です。
食事会の際に、同僚は当たり前のように投資の話をしだして、それが私には何のことを言っているのかがさっぱり分かりませんでした。
株やFX、投資信託くらいならわかるのですが、他のよく分からない聞いたこともないような投資の話を当たり前のようにしていて、自分は何も知らないんだなと多少落ち込みました。
自分は中堅大学で相手は東京大学でした。パソコンの細かい用語の説明をしてくれたのですが、私には何ひとつ全く理解できませんでした。
非常に学歴の格差を感じました。
私は地方の私立大学(偏差値50程度)、上司は超有名国立大学の大学院を卒業された方です。
違う部署の方からヨーロッパ土産にとアルコール入りのチョコレートをいただきました。私はアルコール入りのチョコレートが苦手だったので、上司にあげたところ有名なチョコレートだったことが判明しました。
そのあとバルト三国について熱く語られましたが、話に全くついていけず。
多趣味でいろんなことをご存じな上司ではありましたが、チョコレート1つからヨーロッパの歴史をこんなに語れるとは、本当にビックリしました。
当時わたしは地方公立大学(偏差値55ほど)に通う大学生でした。
知り合いは幼少期から高校卒業まで中国に住んでいた帰国子女で、上智大学の大学院にて博士号取得を目指していました。
彼女とはバイト先(飲食店)で知り合い、共通の趣味があって仲良くなりました。趣味の話や雑談をするくらいなら話せるのですが、学業や研究のこととなると途端に彼女が何を言ってるのかさっぱりわからなくなっていました。
また、よく教授が出る学会に行ってきて有名な先生や誰それとあって云々とか、今やっている研究の進捗状況がどうとか話していましたが、本当にわからなくて「偏差値がこれだけ離れてるとこんなことが起こるんだなあ」としみじみ思いました。
国立大トップ卒の社長から、「今日は重陽の節句だね、重陽って知ってる?」からはじまり、「今、晴れてるのに寒いのは放射冷却現象のせいなんだよ。放射冷却現象て知らないと思うけど」と言われたことがあります。
高卒の私は「電子レンジがどうして温まるかわからないけど毎日使ってる私にそんな話を振らないでください」としか返答できませんでした。
その後ちゃんと調べました。
自身は高校卒で、知り合いは日本大卒です。
会社の同期で集まった時に今後の会社についてや政治について話していましたが、あまり理解が出来ませんでした。
高卒にもわかる内容で話をしてもらいたいと思いました。
自分は高卒で、パート先で雇っているバイトの女の子が有名難関私立(早慶レベル)でした。
パート先の社長が視察に来た際、その社長もどうやら同じ大学だったらしく、アルバイトなのに社長からかなり気に入られ、たくさん話をしていました。終いには、「〇〇に知り合いがいるから、就活で興味あるなら紹介するよ。」という話までしていました。
高学歴なだけで、世界は広がるんだ、と思った瞬間でした。
話が通じないとかの経験ではないですが、高学歴は未来が明るくて素直にいいなと思いました。
教養のある人は、学歴の差関係なく会話することができる
学歴で全てを判断できるわけではありませんが、実際に集まるエピソードを見ると、学歴の差によって会話のレベルが変わることは事実としてあります。
とはいえ、一つ言えるのは、学歴よりも大事なのは教養や経験です。
東大王という番組でも、東大生よりも日本各国を回っている芸能人の方が「地方の特産物などの問題」を早く答えられていたこともありましたよね。
このように、教養や経験さえあれば会話の溝はほとんど埋まります。
教養の身につけ方については、
まず、四の五の言わずに本を沢山読む。読書から十分に教養を身につけることができます。
池上彰(2016)『池上彰の教養のススメ』日経BP社 p33-34
と述べられていました。とにかく読書をすることが手軽に教養を身につける術ですね。
学歴に関係なく、話していて楽しい・内面から知性あふれる人になりたい人はぜひ読書習慣を身につけていきましょう。