子沢山は大体低学歴!?研究や統計から学歴と子供の数の関係性に迫る

子沢山は低学歴が多いのか?

「子沢山なのは、大体低学歴で若くして産んでいる気がする」「貧乏子沢山」

などの意見がネット上で見受けられますが、実際のところはどうでしょうか。

本記事では、東大の「子供の数と学歴・収入の関係」を調査した研究と、統計データを参考にしながら、子沢山=低学歴なのかどうかを分析していきます。

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目次

東大の研究:子沢山と低学歴・収入の関係

子沢山だと低学歴?

東京大学の『我が国における子供の数と学歴・収入の関係〜全国調査から明らかになる少子化の実態』という研究から、子沢山と低学歴に関係はあるのかについてまとめていきます。

この研究では、1943年から1975年の間に生まれた人を対象に、子供の数・収入・学歴の関係について調査を行っています。

男性は高学歴・高収入だと子沢山!?

子沢山は低学歴?

研究によると、男性は高学歴・高収入であればあるほど、子供がいる割合が高くなります。さらに3人以上子供がいる割合も高くなっています。

また、正社員である男性は、非正規雇用の人よりも子供のいる割合・3人以上の子供がいる割合が高いです。

これは、男性が多く稼ぐことで、子供を育てる金銭的な余裕が生まれるからでしょう。

現在では、一人の子供を育てるのに3000万かかると言われているので、多少の経済的余裕がなければ、子供をたくさん育てようという気になれないのも当然です。

東大の研究によれば、男性は高学歴・高収入であるほど、子沢山になる割合が高くなる

女性は高学歴だと子供を持たない!?低学歴が子沢山なのは昔の話…

子沢山は低学歴?

東大の研究によると、以前は低学歴の女性の方が子供を持つ割合が高かったが、1971年以降に生まれた女性の場合、学歴による子供の持つ割合はほとんど差が見られなかったのです。

また、研究の中ではこんな言及もありました。

近年、スカンジナビア諸国を対象とした調査では、むしろ学歴が最も低い階層に属する女性の方が40歳時点では子供を持たない割合が高いことがわかっている。北欧諸国のように、女性が出産後も就労を継続できる環境にある場合には、女性が経済的に自立している方が家族形成にとって有利とする考え方があり、結果として学歴が高い女性の方が(そして結果として高収入となる女性の方が)より子供を持つ可能性が指摘されている。

東京大学『我が国における子供の数と学歴・収入の関係〜全国調査から明らかになる少子化の実態』P5より

海外では、高学歴女性の方が子沢山になる可能性が示されていますが、日本ではまだ研究が進んでいないので不明なところです。

日本ではこれまで、高学歴女性はキャリアを築くために、未婚・晩婚が多く、子供を持つ割合が少ないとされていましたが、近年では学歴のよる差は埋まってきています

そして、さらにこれから女性の働く環境が改善されていけば高学歴の女性の方が経済的に余裕を持つようになって、子沢山になる可能性があります。ただ、あくまでも予想なので、どうなるかは一概には言えません。

以前は低学歴女性の方が子沢山だったが、1971年以降は学歴による子供の持つ割合に差はほとんど見られない
これからは、高学歴女性の方経済的に余裕を持つことで、子沢山になる可能性もあると予想されている。

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子供を諦める理由の1位は金銭的な問題(=低学歴は子沢山ではないことが多いかも?)

子沢山は低学歴?

国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査(夫婦調査)」(2015年)によると、理想的な子供の数を諦める理由の第一位は「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」でした。

日本はここ30年間、給料はほとんど横ばいにもかかわらず、物価は高くなり、税金の負担もかなり増えています

国税庁「民間給与実態統計調査」によると、1990年代に比べると平均年収は30万ほど下がっています

先ほども言及しましたが、一人の子供を育てるのに3000万かかると言われる時代なので、子沢山になりたくてもなれない人も多いでしょう。

金銭的に余裕がある人が、より子供を持つ割合が高くなるのも当然かと言えます。

さらに言えば、高学歴は高収入になる可能性が高くなるので、高学歴の方が子供を持ちやすくなっているのではないでしょうか。

低学歴が人生逆転するためのたった3つの選択肢

高学歴の方が高収入になる可能性の根拠についてはこちら▼

世帯年収と子供の数について(高年収=子沢山!?)

次は学歴ではなく、収入と子供の数の関係性について、『平成29年就業構造基本調査』のデータより分析してみます。

低学歴が人生逆転するためのたった3つの選択肢

低収入だと子供のいない割合が高い

世帯年収と子供の有無について

※『平成29年就業構造基本調査』第249表を参考に筆者が作成(夫婦,子供,親から成る世帯は考慮しておりません。)

上記は、世帯年収ごとに、夫婦のみの世帯夫婦と子供がいる世帯をグラフにしました。

年収300万未満の世帯は、子供がいない割合が8割近くになっています。

世帯年収が高いほど子供のいる割合が高くなります

低年収だと一人っ子の割合が高い!?

世帯年収と子供の数

※『平成29年就業構造基本調査』第269表を参考に筆者が作成

世帯年収と子供の数をグラフにしましたが、年収400万以下は6〜7割が一人っ子なのがわかります。

しかし子供が3人以上となると、高収入の方が多少は多い傾向にありますが、そこまで差はないです。

どの年収帯でも、子供3人以上の割合は1割前後になっています。

年収が低いと、一人っ子の割合が高くなる
一方で、子供が3人以上の場合、年収による差は少ない

子沢山は学歴よりも収入と関係する(子沢山低学歴)

以上から、子沢山である理由は様々なことがわかります。

子沢山=低学歴ではありません

子供を育てるのには経済的な余裕がないといけないので、学歴よりも収入の方が関連してきます

子供が好きで、多く育てたくても、経済的な理由で諦める人が多いのも現実問題としてあります。

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