大学のレベルは偏差値だけでは測れません。実受験生・入学テストの難易度・卒業後の進路など様々な観点があります。
当サイトでは、以下の基準をもとに大学のレベルを判定しています。
- 共通テストの合格基準点
- 受験科目数
- 大学の人気ランキング
- 就活の強さ など
この判定基準をもとに、日東駒専と同じレベルの大学を一覧にしています。
※あくまでも目安であり、学部や学科ごとの差は考慮していません。受験生の努力指標や読み物としてお楽しみください。
日東駒専のレベルには上位と下位がある！
日東駒専を一応説明をしておくと、
- 日本大学
- 東洋大学
- 駒澤大学
- 専修大学
という東京23区内に本部を置く有名中堅私立４大学で構成されている大学群のことを指します。
大体が同レベルの大学ということで大学群を形成してはいますが、厳密にいうとその中でも序列があり、
上位に日本大学と東洋大学が、下位に駒澤大学と専修大学が位置していると言われています。
特に上位の日本大学と東洋大学は年々難易度・人気度が上昇していると言われており、中堅とはいえ侮れない立ち位置になってきています。
そのため、本記事では、上位である日本大学と東洋大学、下位である駒澤大学と専修大学のそれぞれについて同レベルの大学をみていきます。
ただし、日本大学松戸歯学部のみ、いわゆるFランクと言われてしまう偏差値BF（ボーダーフリー）となっています。
日東駒専と同じレベルの大学は？
先ほど言及した通り、日東駒専にも上位と下位があるため、それぞれと同じレベルの大学をまとめていきます。
日東駒専上位レベル（日本大学・東洋大学）と同じレベルの大学
日東駒専の上位レベルと同じレベルの大学は以下の通りです。
（リンクがある大学については、その大学と同じレベルの大学情報を見ることができます。）
佐賀大学、島根大学、北海道教育大学、室蘭工業大学、北見工業大学、弘前大学、奈良教育大学、高知大学、福岡教育大学、大分大学、宮崎大学
国立では、STARSの佐賀大学や島根大学、私立では産近甲龍の上位である近畿大学とだいたい同じレベルということになりました。
さすがに上位クラスなだけあり、同レベルの大学に国立大学や公立大学が多数存在しています。
特に日東駒専でも勢いのある日本大学と東洋大学の他に、関西の近畿大学も近年偏差値を伸ばしており、人気度・難易度ともに上昇してきている傾向にあります。
日東駒専下位レベル（駒澤大学・専修大学）と同じレベルの大学
日東駒専の下位レベルと同じレベルの大学は以下の通りです。
（リンクがある大学については、その大学と同じレベルの大学情報を見ることができます。）
琉球大学、帯広畜産大学、上越教育大学、兵庫教育大学、鳴門教育大学
宮城大学、岩手県立大学、山梨県立大学、富山県立大学、奈良県立大学、島根県立大学、岡山県立大学、福山市立大学、尾道市立大学、山口県立大学、下関市立大学、高知県立大学、福岡県立大学、宮崎公立大学、長崎県立大学
国立では、STARSの琉球大学、私立では産近甲龍の中位・下位である京都産業大学、甲南大学、龍谷大学と、外外経工佛の上位である関西外語大学や大阪工業大学とだいたい同じレベルということになりました。
下位クラスとはいえ、まだまだ同レベルの大学に国立大学や公立大学が多数存在しています。
ただやはり同レベル帯の国立大学や公立大学はいわゆる入りやすい国公立大学が多数存在しているため、高学歴とまでいかないのが現状です。
日東駒専の共通テストの合格基準点
『河合塾Kei-net』による分析では、日東駒専の共通テストの合格基準点は43％〜84％とかなり幅があることがわかります。
一番低い43％が日本大学工学部の電気電子工学科です。
一番高い84％が専修大学商学部の会計学科という結果になりました。
ただし、この中にはおそらく一番難易度が高いであろう日本大学の医学部が入っていません（共通テスト利用方式がなくデータが存在しないため）ので、一番高いのが専修大学の会計学科で、共通テスト１科目と独自試験の併用方式が共通テストで失敗した受験生の受け皿にもなり合格基準点が高くなってしまったと考えられます。
また、一番低い日本大学工学部の電気電子工学科は、キャンパスが福島県にあるため、都市部にある理工学部への志望者が多いこともあり、競争率が低いことが考えられます。
どの大学もそうですが、人気学部やキャンパスの立地により競争率も変動するため自分の受験する学部のボーダーを調べておくことをお勧めします。
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日東駒専の受験科目数
日東駒専の受験科目数は、１科目〜５科目で、各大学や各学科によりかなり異なります。
平均的に３科目型の試験が多いので、文系であれば国語＋英語＋地歴公民から１科目選択、理系であれば数学＋英語＋物理or化学です。志望する学科によって対策科目は異なります。
また、どの試験も同じですが、基本的には科目数が増えれば増えるほど難易度としては低くなりますが、その分幅広く対策をする必要があります。
いずれの試験方式においても、有名私立大学（早慶上智・GMARCHなど）を第一志望とする学生の肩慣らしとしてはちょうどいいレベルでしょう。
日東駒専の人気ランキング
JSコーポレーション「日本の学校」が実施した『高校生181,733人が答えた大学人気ランキング（2023年6月30日集計）』によると、日東駒専の人気ランキング（全国版）は以下の通りです。
１位…駒澤大学（全国版私立大学人気８位）
２位…日本大学（全国版私立大学人気１２位）
３位…東洋大学（全国版私立大学人気１８位）
４位…専修大学（全国版私立大学人気２４位）
全ての大学で全国の人気ランキング３０位以内と、全国的な知名度を誇っているのはさすがの一言です。
受験界隈や就活界隈だけでなく、世間一般的に「日東駒専」という大学群が広く知られていることが大きな要因として考えられるでしょう。
また、このランキングで気になるのが、難易度に比例せず駒澤大学が一番人気でしかもGMARCHクラスの大学よりも高いランクに入っています。
これは個人的な見解ですが、駒澤大学は年始に行われる箱根駅伝でも強豪校として有名で全国的な知名度が高いのと、曹洞宗という仏教の宗派の大学として広く知られており「仏教学部」もあることから、日東駒専の中でも特に知名度人気度ともに高いのではないかと予想します。
特に箱根駅伝では毎年のように駒澤大学が優勝争いに食い込んでいる様子が全国で放送されているため、この結果になったのではないかと思います。
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有名企業への就職に強い大学ランキングから見る日東駒専
日東駒専の、東洋経済で発表されている『有名企業への就職に強い大学トップ200校』の結果は以下の通りでした！
１位…日本大学（１１０位、6.3%、911人）
２位…東洋大学（１１３位、6.1%、374人）
３位…専修大学（１４９位、4.1%、159人）
４位…駒澤大学（１５５位、4.1%、135人）
人気ランキングの結果とは打って変わって、お世辞にもあまりいいとはいえない結果でした。
確かに全国の全大学の中でみるとこの200校の中に入れているだけすごいことではあるのですが、知名度がこれだけある大学であっても就職ではなかなか実績を残せていないと言わざるを得ません。
先で述べた同レベル大学と比較しても近畿大学や女子大の就職率から大きく離されてしまっています。
日東駒専の名は世間一般的には広く知れ渡っており、そこそこの学歴として知られているのですが、大手企業の選考基準では、この認識が大きく外れてきます。
日本の大企業には有名難関大学の出身者がたくさんいるため、その人たちから低学歴として見られてしまうこともあり、面接などの選考でうまくアピールできない学生は内定をつかみ取れない現状です。
絶対に大手企業に就職したい方はあえて日東駒専を選ぶのではなく、先に述べた同レベルの大学の中で就職に強い大学を視野に入れてみるのもありかもしれないですね。
日東駒専は、世間的にはそこそこの学歴ですが、全国的な知名度とは逆に就職にはあまり強くないという結果でした。