高給取りで高学歴で優秀、といったイメージのあるパイロットですが、そんなパイロットになるには、低学歴でも大丈夫なのでしょうか。
そもそも、この「低学歴」は何を指すのか気になる人もいるでしょう。
高卒だとパイロットになれないのか、Fランだとなれないのか、それとも日東駒専レベルだとなれないのか。
本記事では、
・パイロットになる5つの方法
・採用されづらい低学歴はどこからなのか
・低学歴でもパイロットになれる可能性がある道筋
についてまとめました!

低学歴でも大丈夫?パイロットになる5つの方法
パイロットになる5つの方法について紹介します。
①自社養成コースのある企業に就職する
②パイロット養成カリキュラムのある私立大学を卒業する
③一般の大学で単位取得後に、公立の航空大学校を卒業する
④航空学生として自衛隊に入隊する
⑤フライトスクールや航空留学する
では詳しく1つずつ見ていくので、低学歴でも可能か考えてみてください。
①自社養成コースのある企業に就職
自社養成パイロットとは、航空会社がパイロット候補の人を養成して、パイロットとして仕事に就いてもらう制度です。
ANA(全日本空輸)・JAL(日本航空)・スカイマーク・Peach Aviationの4つの企業で採用しています。
これらの大手航空会社しか採用枠がないことから、その採用倍率はなんと100倍を超えています。
②パイロット養成カリキュラムのある私立大学を卒業
私立大学の中には、パイロット養成カリキュラムのある大学があります。
パイロット養成コースのある大学としては
・崇城大学
・桜美林大学
・法政大学
・東海大学
・第一工科大学
・千葉科学大学
があげられます。
どの大学も公開されている合格基準偏差値よりもかなり高く、倍率も高くなっています。
ただ、どれも東大・京大・早慶ほどの高学歴大学ではありません。
③航空大学校を卒業
3つ目の方法は、一般の大学で単位取得後に、公立の航空大学校を卒業する、です。
航空大学校の募集定員は約100名であり、出願資格としては、「4年制以上の大学に2年以上在学し、かつ修得単位数が62単位以上」です。
また、短大や高専を卒業した人も対象となります。
選考は三次試験まであり、一次試験の筆記試験では英語や数学・自然科学の知識を問う問題が出題されます。
④航空学生として自衛隊に入隊
4つ目の方法は、航空学生として自衛隊に入隊することです。
航空学生の応募資格は、海上自衛隊であれば18歳以上23歳未満、航空自衛隊であれば18歳以上24歳未満となっています。
航空学生として採用されると、約2年間座学を中心とした基礎教育を受けた後、飛行幹部候補生として約2年間の飛行訓練を中心とした操縦教育を経て、パイロットの資格を取得できます。
⑤フライトスクールや航空留学
国内のフライトスクールとして朝日航空・本田航空などの訓練事業を行う航空会社がありますが、どこも入学要件は低い代わりに、訓練費は私大パイロット養成コース以上に高く、免許を取り終えても採用されないケースが比較的多いという事実があります。
またライセンス留学については海外にあるフライトスクールの初期訓練終了後帰国し、国内の免許へ書き換えや新規取得を行うといった流れになっています。
しかしながら、日本のエアラインが求める採用レベルに届かないのが現実です。
パイロットとして採用されづらい低学歴はどこから?(自社養成)
冒頭でもお伝えしたように、パイロットの採用倍率はどの企業でも100倍は超えています。
では自社養成パイロットとして採用されづらい低学歴はどこからになるのでしょうか?
大手航空会社の採用実績をもとに見てみましょう。
ANA(全日空)の採用実績
四季報に掲載されていた2023年のANA(全日空)の採用実績は以下のとおりです。
(文系)
東大・阪大・北大・名大・九大・早大・慶大・上智大・青学大・立教大・法政大・同大・東理大・横浜市大
(理系)
東大・阪大・京大・東北大・名大・九大・東工大・神戸大・横国大・早大・慶大・上智大・青学大・中大・法政大・学習院大・広島大・東海大・摂南大・日大・日本文理大・岩手大・東理大・芝工大・横浜市大
※採用職種は不明
総合職の採用も含まれているので、パイロット単体での採用ではないものの、そこそこ高学歴で優秀な大学が揃っています。
JAL(日本航空)の採用実績
四季報ではJAL(日本航空)の採用実績は公開されていません。
公開されている情報としては、2022年のJALの採用大学ランキングは、
1位 慶大(17名)
2位 早大(9名)
3位 法政大(6名)
4位 桜美林大(5名)
5位 東大・上智大(各3名)
7位 東京外大・明大・立教大・関西学院大(各2名)
となっています。こちらもANAと同じく採用職種は不明です。
ちなみに、法政大学はJALとエアラインパイロット推薦制度を2019年に締結したことで、法政大が推薦した学生はJALのパイロット採用試験の一部が免除されることになりました。
また、桜美林大学などの採用ランキング上位校では、航空業界の人材を育てるための環境がしっかりと整っています。
結論:大手航空会社に採用されづらい低学歴の基準はないが…
結果としてパイロットになるためには、明確な学歴フィルターはありません。
高学歴とまではいかなくとも、私立大学のパイロット養成コースは就職に強くなっています。
なので、採用されづらい低学歴大学の明確な基準は特にありません。
しかし、パイロット養成コースのある大学以外の場合、結果として高学歴大学が多くなっています。
パイロットになるのに低学歴は関係ないが、高学歴に越したことはない
パイロットになるのに、人気なのが自社養成パイロットです。
しかし、自社養成パイロットとして採用されるには、採用倍率も高く、勉強も多く必要とするため、結果的に高学歴大学出身者が多くなるのは事実としてあります。
しかしパイロットのなり方によっては、高校を卒業して自衛隊に入る方法もあることから、低学歴でも問題はありません。
一番おすすめの方法は、私立大学のパイロット養成コースからパイロット自社養成の会社に採用されることです。
高卒の人や大学中退をしている人であっても、パイロットになりたい夢がある人であれば誰でも可能性はある道です。
ただしこれらの私立大学は留学が必要であったり、英語のスコア取得が必須とされている場合があるので、入学後も相当の努力が必要となります。(もちろん金銭的な負担も大きいです)